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同窓会主催の、第11回「有造塾」が開催されました。
今年の講師は、三重大学学長の伊藤正明先生 (昭和48年津高等学校卒業)です。








<講演内容>
現代社会は、「VUCA」とも表される、予測困難な時代に突入しています。世界情勢では、米国一強から欧米や日本を中心とする西側先進国、対抗軸としての中国・ロシアに加え、新興勢力としてグローバルサウスの国々が力をつけてきており、政治や経済の先行きは複雑かつ不透明です。さらに、グローバル化、AI技術の進化、環境問題、新型コロナウイルス感染症に代表される疫病の流行など、さまざまな物事が日々目まぐるしく進行しています。
皆さんが生き抜く21世紀は、世界人口が増加する一方で、特に我が国においては少子高齢化の加速により2004年をピークに人口が持続的に減少し、2100年には半減すると予測されています。さまざまな指標から、日本の国力が低下していることも明らかです。
このような社会で活躍し、力強く生きていくためには、皆さんの英知と行動力が必要です。大きく変わるこれからの時代にどう対応していくかは難しい課題ですが、グローバルとローカルの両視点で社会の動きを敏感に捉え、その本質を理解しながら、皆さんを取り巻くさまざまな課題に対して自分自身のしっかりとした考えを持ち、迅速に行動することが求められます。
講演会では、キャリアを中心としたこれまでの経験、研究の紹介、専門領域である医学、特に健康に関する話題、そして私が学長を務める三重大学の話題を交えながらお話しする予定です。これからの皆さんの将来に向けて、少しでも参考になれば幸いです。


<有造塾とは>平成22年度に、津高創立130周年、津高同窓会設立50周年の記念行事の一つとして、卒業生の講義を聴く「母校の教壇」を開催したところ、好評を博しました。そこで、 同様の事業を新たに「有造塾」と銘打って、本校で実施することとなりました。なお、塾名の 「有造」は、津高校の前身である津中学が、明治13年、旧津藩の藩校「有造館」の土地と建物を内務省から譲り受け創立されたことに由来します。



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