津高SSH - SS生命科学


7月3日(水)に、SS生命科学の第3回アラカルト講義が行われました。

SS生命科学は、三重大学医学部をはじめとする専門家の先生方による、生命の神秘や医療の最先端分野、さらには医学と社会との関わりについて理解を深めることを目的とした全6回の講義および実習です。過去の受講生は、この講座を通じて生命科学に関する幅広い知識と考え方を身につけ、医学部などへの進学を果たしています。

今回の講義では、伊勢赤十字病院 外科より本校の卒業生である辻直哉先生を講師としてお招きし、「進路選択」というテーマで、進路選択に当たって考えなければいけないことなど、貴重なお話を聞かせていただきました。

講義では、「医者という職業について」「医者になるまでの経緯」「目標達成まで」の大きく3点についてお話されました。医師という職業の意義については、ブラックジャックのセリフを引用され、医師は人間が生き物の生き死を自由にするおこがましい職業かもしれないが、謙虚さを忘れなければ正しいことをする仕事であると述べられました。

さらに、辻先生ご自身が津高生時代には文系選択者で、大学卒業後に銀行員としてお勤めされた後、医師になるべく転身された異例の経歴をおもちです。職業などの選択にあたっては、感動やあこがれのようなポジティブな思考と、恥をかきたくないなどのネガティブなものがあるが、高校生の間は、あくまでも前向きに進めばよいなどと、進路選択にあたって考えなければならない大事な基本姿勢を改めて教えていただいた実り多い研修となりました。